「何が正解なのか分からない」
「そもそも書き方がわからない」
就活の選考でまず関門になるのが書類選考です。書き方の基本を理解していないと、時間と労力を消費してしまいます。
逆にESの基本を理解して、書類選考に挑めば間違いなく結果はついてきます。また効率も上がるため、就活全体の負担も減るでしょう。
本記事では、ESの基本の書き方を詳しく解説します。
執筆者:よんた 19卒・関関同立。 就活前半戦の惨敗をきっかけに就活について研究。本質に気付く。 その後、志望企業から内定を獲得し、現在も楽しく働いている。 現在は、”幸せになれる就職活動”を広めるため、活動再開。 150人以上へのアドバイス実績。電子書籍出版中。
前提:求められるものを書く

ESの書き方を紹介する前に理解して欲しいことがあります。
『ESでは何を求められているか』です。
これを理解せずに書いてしまうと、いつまで経っても書類選考で落とされてしまいます。要は、ESの質問内容に沿った答えを書くということです。
例えば
『学生時代頑張ったこと』
→性格・能力
『就職活動において、企業を選ぶ際に重視する点』
→価値観
『あなたの特徴』
→性格・能力
『志望動機』
→価値観
質問内容は企業によって様々ですが、求めていることはどの企業も一緒です。
ESは自分が満足できる書き方をしても、相手の求めることを書けていなければ意味がありません。書く前に、この問いでは何を書かなければならないのか、考えてから書き始めましょう。
また、前提としてESは自己分析を行った上で書いていきましょう。
まだ自己分析が不十分な方は、下記記事を参考にして下さい!


ESの基本構成
どんなに内容がよくても構成を間違えれば、選考通過は難しいです。
私自身、就活を始めた際は構成など意識せずに書いていました。案の定、結果はボロボロで、書類選考に落ち続けるのはかなり精神的にキツかったです。
私の考えるおススメの構成は
『結起承転結』
です。
「起承転結じゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
ESだけでなく全ての選考において大切なことがあります。それは何事も結論ベースで話すということです。
聞かれていることに対してまず回答し、理由・詳細を述べることが大切です。これは就活だから必要ということではありません。社会人として必要なスキルです。
また、就活のESは採用担当者が全て目を通さなければいけません。一人当たりのESを見る時間は限りなく少ないです。少ない時間の中でも理解してもらうためには、結論ベースで書かなければなりません。
面接においても同様です。聞かれていることに対して結論ベースで答える。このことは頭に入れて就活の時も活用してください。
具体的に構成の部分を説明していきます。

結は一番大事な部分の結論・結果の説明になります。
相手から聞かれていることに対して回答する部分です。ESにおいては一番大事な部分になります。ESを書くときにも結果から考えて内容を考えていくと構成通りに書きやすいです。
起は概要・背景の説明です。
そもそも自分が何をしていたのか・どういう状況であったのかをこの部分で説明します。この部分で読み手にまず内容の大枠を理解してもらうようにしましょう。
承は理由・問題の説明です。
あなたの意見を求められている質問に対してはここで理由の説明をしましょう。挫折や困難なことを描く際はこの部分で説明しましょう。
転は深堀・対応の説明です。
あなたが質問に対してその回答の理由に至った背景や根拠をこの部分で説明します。承で問題や挫折を書く場合は転でその問題に対してどのように対応したのかを説明しましょう。
最後の結は深堀・対応に対しての結果です。
あなたの対応に対してどのような結果になったのか、その行動を通してあなたがどう考えているのかを説明していきましょう。転で深堀を行い、結で「だから私はこういう考え・結論なのです」と締めるような流れを作りましょう。
以上が私が考える書き方のベースになります。
抑揚を付ける

抑揚を付けるということは“メリハリをつける”ということです。
メリハリをつけなければ単調になってしまい、内容が良かったとしても読みにくい文章になってしまいます。
まず可能であれば、結起承転結のパート毎で改行することです。パート毎で改行することでメリハリをつけることができ、格段に読みやすくなります。
webのESでは改行出来なかったり、改行することで文字数がカウントされる事があります。改行できないのはしょうがないですが、文字数カウント(数文字)されるだけなら改行して整理した方が良いでしょう。
もう一つ気を付けることは“同じ語尾を3回以上続けない”ことです。
「私は桃から生まれた桃太郎です。仲間は犬と猿とキジです。目標は鬼を退治し、宝物を持って帰ることです。その為に今仲間と特訓中です。」
悪い例文を書いてみましたがずっと同じリズムで読みにくいと思います。
「私は桃から生まれた桃太郎です。仲間は犬と猿とキジがいます。目標は鬼を退治し、宝物を持って帰ることです。その為に今仲間と特訓をしています。」
この4文の中の語尾を変えるだけで文章の中にリズムが出ます。
ESでもこの書き方を心得るだけで読み手の理解度・読みやすさは大きく変わるのです。
読み手のことを考える
「読み手のことを考えられていない」ということは、自己満足でESを書いてしまっているということ。
これは就活始めたての方やESで書類選考をなかなかパスできない人の共通点です。
私自身も自己満のESを出して落ち続けたことがありました。自分なりには完璧に書けていると思っていたので当時なぜ落ち続けるのか理由がわからなかったのです。
自分が満足しても相手が満足しなければ選考突破は見込めません。では読み手が理解しやすい文章とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
相手に理解してもらうには相手にその内容を想像してもらう必要があります。つまり、想像しやすい内容や文章構成にすることが重要です。
そのために“結起承転結”、“抑揚”の書き方をマスターしましょう。
採用担当者に何を伝えたいのか?
ESを読んでもらい、どうして欲しいのか?
あなた自身が合否を決める訳ではありません。この意識を忘れないことが大切なのです。
基本を守って書けば怖くない
今回はESを書く上で3つの大切なことを紹介しました。
まずは①書き方の構成を考えること。

文章が良くても、構成がデタラメでは受かりません。
次に②抑揚を付けること。
・メリハリをつける
・同じ語尾を3回以上続けない
単調な文章にならない為に必ず意識しなければいけません。そして文章にリズムをつけましょう。
最後は③読み手のことを考えること。
読み手が誰なのかを意識し、相手に話しかけるような想像しやすい文章を書くことを心がけましょう。
これらのことを意識してESを書き続ければ確実に結果がついてきます。最初の書類選考でつまずかないためにも今日から実践していきましょう。
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