学生の方からよく
「グループディスカッションの正解がわからない」
「グループディスカッションは苦手」
といった声をよく耳にします。
私自身もグループディスカッションの選考を受け始めた当初は、自分が何をすれば良いのかわからず、そのまま終わってしまい、悔しい思いを何度も経験しました。
また、グループディスカッションを通過しても、どこをどのように判断されて受かったのか分からず次に繋げようがないという経験もありました。
今回は私の就活生としての実体験と学生の相談に乗ってきた経験を元にグループディスカッションで大切なコトを3つ紹介していきます。
グループディスカッションに苦手意識を持っている人でも、求められていることを理解して挑めば心配する必要はありません。
対象読者:グループディスカッションで結果を残せていない人、これから挑む人
執筆者:よんた 19卒・関関同立。 就活前半戦の惨敗をきっかけに就活について研究。本質に気付く。 その後、志望企業から内定を獲得し、現在も楽しく働いている。 現在は、”幸せになれる就職活動”を広めるため、活動再開。 150人以上へのアドバイス実績。電子書籍出版中。
グループディスカッションで求められること

グループディスカッションは加点方式の選考ではなく減点方式の選考になります。減点方式とは選考の中で、悪い点に応じて点数を差し引いていくことです。
グループディスカッションは一人で選考を行うものではありません。グループで協力して一つの議題に対して取り組むことになります。
つまり、“集団活動における適正”を確認しています。集団の中においてコミュニケーションがちゃんと取れているか?ということです。
就職するということは一つの組織に入ることになります。その中では上司・先輩・同期・後輩様々な人がいます。組織の中で円滑に仕事を回すためには、一定のコミュニケーション能力が必要です。
グループディスカッションでは、会社に入っても上記の面で問題がないかをチェックする選考ということになります。グループディスカッションに望む上でこの前提をまず覚えておいてください。
それでは、具体的に抑えておくべきポイントを紹介していきます。
①発言しなければ何も始まらない

グループディスカッションはあなたのコミュニケーション力を評価する選考です。発言しなければ、そもそもあなたの評価を付けることができません。つまり、不合格です。
発言することで、評価されるという段階にいけるのです。
但し、とりあえず発言せよという意味ではありません。評価して欲しいがために出しゃばって発言することは全く意味がなく、減点の対象になってしまうからです。
私が学生の頃、グループディスカッションに参加した際もとにかく出しゃばって発言する学生がいましたが、グループの学生も非常に困ってしまいます。
まずは“グループの目的を達成すること”を一番に考えて行動しないと元も子もなくなってしまいます。
発言場面は
A:あなたが考えを述べる必要があると思った時
B:相手から意見を聞かれた時
の2つに分けることができます。
Aで気を付けるポイントは以下の3つです。
①議論していることと関係ないことは話さない
議論と関係ない話をすることは時間がないグループディスカッションの中で一番勿体無いことであり、グループの学生たちにも迷惑を掛けることになります。
②考えの根拠、理由も話すこと
②は詳しくは次のポイントで説明しますが、考えに根拠が無いと説得性がないので、意見を言っているのに評価されない可能性があります。
③相手を全否定することは話さない
③は人とコミュニケーションをする上で当然のことです。
例え、その人の考え方が間違っていても否定から入ることは客観的な印象は悪くなります。
その場合は、相手の考え方も理解できるという前置きをしながら、
“目的を達成できない”あるいは“論点とずれている”
といったことを伝えることがベストです。
②論理的に話す

論理的に話すということはグループディスカッションだけに限ったことではありません。『自分の考えに対してなぜその考えに至ったのか』を言えるか言えないかで発言に対する説得性が大きく変わってきます。
ロジカルシンキングは日頃から意識していないとなかなか慣れないかもしれません。常日頃から、あなたが考えることに対して「なぜそう思うのか?」と意識づけていくことが大切になります。
論理的にあなたの考えを発言できていればグループのメンバーも理解しやすく、納得してくれます。結果的にグループディスカッションとしてもより良い方向に進めることができます。
評価者はあなたの発言を聞いていた場合、間違いなく論理的に話ができているかをチェックしています。必ずこの部分は常に意識しながら、取り組むようにしてください。
ロジカルシンキングについては下の記事で紹介しています。

③協調性無くして合格は無い

協調性は組織に属する上で少なからず必要な要素になります。履き違えて欲しくないことは“全てをみんなと合わせる必要はない”ということです。
ここで頭に入れて欲しいことは人と関わる上での最低限の協調性です。
例えば
・無理やり自分の意見を通す
・他人に意見を聞かない
などです。
グループディスカッションの例でいくとグループの一番の目的は議題に対して時間内にこなしていくことです。何度も言いますが、あなたが選考で受かることも大事ですがその前にグループの目的があることを忘れないでください。
グループディスカッションでは
あなたが目立つ=受かる
ではないということです。
自己中心的な考え方をグループディスカッションでするということは組織に入っても同じようなことに必ずなります。企業はそのような人々を求めてはいません。
あなた自身も関わりたいとは思わないはずです。
グループディスカッションにおいてもその考え方は同様のことなのです。万が一、そのことを意識せず取り組んでいた人は、自分を一度見つめ直して見てください。社会に出ても大切なことです。
グループディスカッションで落ちないために
今回はグループディスカッションで押さえるべきポイントを3つ紹介していきました。紹介したポイントの中で特別なことはないと思います。
基本的に、企業はグループディスカッションで学生を極端に絞り込むことはしません。
グループディスカッションでは
『まず働く上で最低限の常識はあるか?』
といったところを採用担当者は確認しています。
グループディスカッションに対して苦手意識がある方は、必ず今日学んだことを実践してください!この3つさえ守っていれば、ほとんどの場合、通過できると思います。
頑張れ就活生。応援しています!
コメント